WordPress / Local入門

【Local アップデート情報】Local 9.2.8 リリース|変更点とアップデート手順

2025.09.12

WordPressのローカル開発環境「Local」の開発元であるWP engine社は、2025年9月4日に「Local 9.2.8」をリリースしました。

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以前の記事(【Local入門 番外編】Local 9.2.4リリース)で Local 9.2.4 までの変更点をお知らせしておりましたが、8月以降に Local 9.2.6/7/8 と機能改善や不具合修正等のため連続してリリースがありましたため、当記事では 9.2.8 までの主な変更点についてまとめてお知らせします。

◆Local入門の記事一覧はこちら

リリース日

Local 9.2.5 ~ 9.2.8 のリリース日は以下の通りです。

バージョンリリース日
Local 9.2.52025年 6月 17日
Local 9.2.62025年 8月 13日
Local 9.2.72025年 8月 21日
Local 9.2.82025年 9月 4日


インストーラーのダウンロードおよび各バージョンの修正内容の詳細については、公式サイトのリリースノートをご確認ください。

参考:リリースノート(Local公式サイト・英語)

Local公式サイトトップのイメージ(リリースノートへのリンク)

Local 9.2.5 ~ 9.2.8 の主な変更点

Local 9.2.5 ~ 9.2.8 では、内部的な改善や各種ツールのバージョンアップ、セキュリティ対応が主な変更点となっています。Local のアプリケーション画面上で利用できる機能やデータベース関連の変更などの大きな変更はありませんが、セキュリティなどの観点から最新版への更新を推奨いたします。

ソフトウエア・ツールのバージョンアップ

Local のアプリケーションに組み込まれている、いくつかのソフトウエアおよびツールバージョンが最新化されました。Local アプリケーションの利用時には特に意識する必要はありませんが、ソフトウエアの UI や機能が変更になる場合があります。

WP-CLI のバージョンアップ(Local 9.2.5)

WordPress を管理するためのコマンドラインインターフェースである WP-CLI のバージョンが 2.12.0 に更新されました。

Mailpit のバージョンアップ(Local 9.2.5)

ローカル開発用SMTPサーバーである Mailpit のバージョンが 1.24.1 に更新されました。

Electron  のバージョンアップ(Local 9.2.6)

Local アプリケーションで利用されているフレームワーク Electron のバージョンが、35.1.2 から 37.2.6 に更新されました。

Ghostty連携(Local 9.2.6 / macOS 版)

macOS 版の Local では、サイトシェルのターミナルオプションとして Ghostty を利用できるようになりました。(環境設定「Appearance & behaviour」→「Default apps」→「Terminal」から設定を行う必要があります)

Apple Silicon 版への更新を促すメッセージ表示(Local 9.2.6 / macOS Intel 版)

Apple Silicon を搭載しているコンピューター上で、Intel 向けの macOS 版 Local をインストールしている場合に、Apple Silicon 向けの macOS 版のダウンロードを促すメッセージが表示されるようになりました。Apple Silicon 端末上では、Apple Silicon 向けの macOS 版 Local によって、より高速に動作します。

不具合の修正

更新ウィンドウが読み込まれない問題の修正(Local 9.2.7)

特定のケースにおいて、更新ウィンドウが読み込まれない可能性がある不具合が修正されました。

Mailpit サービスの復元(Local 9.2.8 / macOS Intel 版)

Intel 版 macOS 向けの Local 9.2.7 において欠落した Mailpit のサービス起動が、Local 9.2.8 で復元されました。

WPEngine 社のホスティング環境と接続する方向けの修正

アカウント名の表示(Local 9.2.6)

WPEngine 環境とのサイトの送り込み/取り込み時に、アカウントのニックネームが表示されるようになりました。

サイトインポート時の不具合修正(Local 9.2.8)

WPEngine 環境からのサイトの取り込み時に、データベースのインポートが失敗した場合にローカル環境のサイトが削除される可能性がありましたが、Local 9.2.8 にて修正されました。

ファイル権限の要求(Local 9.2.6 / Windows 版)

Local によるサイトの保存先がメインのシステムドライブ以外の場合、WPEngine 環境からのサイトの取り込み時にファイル権限を更新するように求められるようになりました。更新に失敗した場合は、ローカル環境のサイトは修正されません。

その他の修正

依存関係の更新(Local 9.2.5 / Linux 版)

細心のセキュリティパッチの導入のため、いくつかの依存関係が更新されます。また、Ubuntu 24およびFedoraとの互換性のため、最新のLinuxリリースに含まれなくなった依存関係が追加でバンドルされました。

ログ機能の改善(Local 9.2.5)

ログファイルが乱雑になり追跡が困難になることを防ぐため、冗長な(または過剰な)ログエントリを削除するなど、ログ機能が改善されました。

ログ機能の改善(Local 9.2.6)

Local の nginx 設定(HTTP/2)が更新され、 nginx の非推奨通知がログに出力されないようになりました。これにより、ログの肥大化の防止が期待されます。

サイトシェルの環境設定(Local 9.2.6)

サイトシェルでの npm コマンドの実行時、Localの設定(NODE_ENV=production)を継承せず、デフォルトの NODE_ENV の設定(development)が適用されるようになりました。必要に応じてシェルの設定側で NODE_ENV の設定を上書きすることもできます。

アップデート手順

最新版Local へのアップデート手順については、以前の記事( 【Local入門 番外編】Local 9.2.4リリース )をご参照ください。

アップデーターを利用する場合は、必ず更新先のバージョンを確認してから実行するようにご注意ください。(2025/9/12現在、Local 9.2.8 へアップデートされることを確認しています)

アップデーターのイメージ(Local 9.2.8 への更新)

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