ITサービス / Google Workspace

Google Workspace 有料版・無料版の機能差まとめ|Business各プランも一覧で比較

2024.11.22

Google Workspaceは非常に多くのアプリケーションや機能を持つ、強力なビジネスツールですが、それ故に無料版や有料版、プラン間の差も様々で、プランの選定が難しくもあります。

当記事ではGoogle Workspaceにおける、無料版とBusiness各プランの代表的な差を、アプリケーションごとに一覧にまとめました。代表的なアプリケーションも網羅していますので、導入を検討する際の一助となれば幸いです。

全般

費用

Business版の各プランの1アカウントあたりの費用は以下のとおりです。毎月利用料金を支払う月払いの契約に比べ、1年分の費用をまとめて初月に支払う年払いでは、月払いの金額10か月分で1年間利用できるため(※1)、費用を16%程度安く抑えることができます。

無料版Business StarterBusiness StandardBusiness Plus
<年間プラン>
1アカウント
あたりの費用
(無料)680円/月
(8,160円/年)
1,360円/月
(16,320円/年)
2,040円
(24,480円/年)
<毎月払い>
1アカウント
あたりの費用
(無料)816円/月
(9,792円/年)
1,632円/月
(19,584円/年)
2,448円
(29,376円/年)
※1 価格は2024年10月現在(税別)
(参考リンク:年間 / 定期プラン - Google Workspace 管理者 ヘルプ)

ドメイン

ドメインはGoogle Workspaceで利用するメールやグループ(メーリングリスト)のアドレスの「@」以降の部分に利用されます。

Business各プランとも、独自ドメインでGoogle Workspaceを利用することができます。無料版ではメールアドレスがフリーメールと同じ「gmail.com」のアドレスになってしまうため、有料版の利用時は独自ドメインを設定して利用することを強く推奨します。

無料版有料版(Business各プラン)
独自ドメインの設定不可
メールアドレスのドメインgmail.com設定したドメイン(※2)
Googleグループのドメイン
(メーリングリスト)
googlegroups.com設定したドメイン(※2)
◆詳細(Gmailと独自ドメイン編)はこちら
※2 独自ドメインを設定せずに利用する場合は、[random].workspace.google.com([random]の部分はランダムに付与される文字列)となります。

ストレージ

ストレージはGoogle Workspace上にファイルを格納できる容量です。Google Workspaceでは、メール、添付ファイル、ドライブ上のファイルやサイト、画像など、全てを合算したサイズの上限値となります。

Business各プランでは、上位のプランほど1アカウントあたりのストレージ容量が大きくなります。また、利用できる容量が個人単位ではなく、「1アカウントあたりの容量 × アカウント数」の合算した容量を組織全体で共用(ストレージプール)するため、柔軟な運用が可能です。

 無料版 Business StarterBusiness StandardBusiness Plus
1アカウントあたりの容量15GB30GB2TB(2000GB)5TB(5000GB)
ストレージプールなしありありあり
ストレージの追加(※3)(※4)(※4)(※4)
◆詳細(ストレージとドライブ編)はこちら
※3 無料版(個人のGoogleアカウント)では、Google Oneの利用となります。
※4 追加した容量は組織全体の共用領域となります。また、代理店(販売パートナー)から購入の場合は要問合せとなります。
(参考リンク:組織の空き容量を増やす、または保存容量を追加する - Google Workspace 管理者 ヘルプ)

Google ドライブ

Google ドライブ上では無料版・有料版ともデータの暗号化やウイルス対策といった基本的なセキュリティ対策が行われています。

有料版では拡張された共有権限やグループと連携した権限の設定などの機能が準備されており、特にBusiness Standard以上のプランでは、共有ドライブの利用や詳細なDLPポリシー設定など、組織としての利用を想定したセキュリティや高度な機能で細やかな管理を行うことが可能です。

    無料版Business
Starter
Business
Standard
Business
Plus
変更履歴の管理簡易な履歴
保持期間制限
詳細な履歴
期間制限なし(※5)
暗号化(データ・通信)あり
スパム・ウイルス対策あり
共有権限設定基本的な
権限設定
拡張された
権限設定
拡張された権限設定と
高度な共有制御
共有ドライブの利用不可
DLPポリシー設定ほぼなし基本的な設定詳細な設定
◆詳細(ストレージとドライブ編)はこちら
※5 有料版の変更履歴の保持期間は管理者の設定による(保存頻度、期間など柔軟な設定が可能)
※5 履歴の保持はストレージ容量による上限あり

ビジネスツール

Gmail

Gmailはウェブ上で利用できるメール機能です。ウェブ画面やスマートフォンのアプリ上ではメールだけでなく、チャット(Google Chat)やビデオ会議(Google Meet)を行うこともできます。

有料版のGmailでは、より高度なセキュリティやエイリアスの利用に加え、Business Standard以上のプランではメールの差し込み送信などの機能も利用することができます。

無料版Business StarterBusiness StandardBusiness Plus
広告の表示ありなし
エイリアスの利用使用不可使用可
差し込み送信機能なしあり
セキュリティ基本的な
スパムフィルタリング
拡張されたスパムフィルタリング
フィッシング対策
◆詳細(Gmailと独自ドメイン編)はこちら

Google カレンダー

Googleカレンダーは予定の共有やタスクの管理が行えるカレンダーツールです。有料版のGoogleカレンダーでは、会議室などの場所やプロジェクターなどの機材をリソースとして管理でき、リソース用のカレンダーを共有することで予約の管理なども行うことができます。

無料版有料版(Business各プラン)
リソース管理不可可能
会議室予約不可可能
Meetの自動設定不可可能
◆詳細(カレンダーとMeet編)はこちら

コミュニケーションツール

Google グループ

Googleグループは、メールアドレス(アカウント)をグループ化して管理し、メーリングリストとして利用したり、ドライブ上のファイルの共有相手や権限設定の管理などの用途にも利用できます。

有料版のGoogleグループでは、投稿やスレッドの閲覧に対し詳細な権限設定をしたり、セキュリティ設定を行うためのアカウントの集合(セキュリティグループ)として利用したりすることも可能です。

無料版有料版(Business各プラン)
ドメイン
(メーリングリストのアドレス)
googlegroups.com独自ドメイン(※6)
セキュリティグループ使用不可使用可能
◆詳細(グループとチャット編)はこちら
※6 独自ドメインを設定しない場合はメールアドレスと同様([random].workspace.google.com)となります。

Google Chat

Google Chatはチャットで会話するだけでなく、チャットルームである「スペース」を作成してチーム内のタスク管理を行ったり、ドラッグ&ドロップで簡単にファイルの共有を行うことができるチャットツールです。

Business Standard以上のプランでは管理機能を利用することで、外部の特定のドメインとのみチャットの利用を許可することもできます。

◆詳細(グループとチャット編)はこちら

Google Meet

Google Meetは、パソコンやスマートフォンから簡単な操作で参加できるビデオ会議ツールです。会議中の画面共有や、会議内のチャットを行うこともできます。

有料版のGoogle Meetではより長時間のビデオ会議を行うことができ、特にBusiness Standard以上のプランでは会議の録画やリアルタイム字幕などの機能を利用することができ、議事録の作成など組織での利用に適しています。

 無料版 Business StarterBusiness StandardBusiness Plus
参加者数の上限100人100人150人500人
会議時間の上限(3人以上)1時間24時間
録画不可〇(※7)
ノイズキャンセリングあり高度
出退席管理
リアルタイム字幕
なし利用可能
◆詳細(カレンダーとMeet編)はこちら
※7 ドライブの容量上限まで録画可能

ドキュメンテーション

Google ドキュメント(文書作成)

Google ドキュメントはインターネット上で編集可能な文書作成ソフトで、複数人での同時編集を行うことができます。有料版のGoogle ドキュメントではカスタムテンプレートの利用や、アクティビティダッシュボードでコラボレーション作業の状況を確認することができます。

無料版有料版(Business各プラン)
編集履歴編集日時、編集者の情報
短めの保持期間
詳細な編集内容
長期間の保持
デザイン・レイアウト基本的なデザインを利用可能より複雑なデザインを実現可能
アクティビティ
ダッシュボード
利用不可利用可能
◆ドキュメント作成編はこちら

Google スプレッドシート(表計算)

Googleスプレッドシートは、インターネット上で編集可能な表計算ソフトです。複数人での同時編集に加え、Google Apps Script(GAS)を利用した複雑な集計や、変更通知を行うこともできます。

有料版のGoogleスプレッドシートでは、より多くのGASの実行やタイムライン、アクティビティダッシュボードなどの機能が利用できます。

無料版有料版(Business各プラン)
編集履歴編集日時、編集者の情報
短めの保持期間
詳細な編集内容
長期間の保持
APIの利用利用可能(制限あり)無料版より多くの呼出許可
Google Apps Scriptの利用利用可能(制限あり)より長い実行時間・トリガーの利用
タイムライン利用不可利用可能
アクティビティ
ダッシュボード
利用不可利用可能
◆ドキュメント作成編はこちら

Google スライド(プレゼンテーション)

Googleスライドは、インターネット上で編集やスライドショーを行うことができるプレゼンテーション作成ソフトで、複数人での同時編集も可能です。有料版のGoogleスライドでは、細かなアニメーションの設定を行うことができ、よりダイナミックなプレゼンテーションを行うこともできます。

 無料版 有料版(Business各プラン)
編集履歴編集日時、編集者の情報
短めの保持期間
詳細な編集内容
長期間の保持
アニメーション利用可能より細かい設定が可能
スピーカー スポットライト利用不可Business Standard以上で利用可能
アクティビティ
ダッシュボード
利用不可利用可能
◆ドキュメント作成編はこちら

情報収集・公開

Google フォーム

Googleフォームはウェブ上で作成・公開ができるアンケート作成ツールで、回答結果をGoogleスプレッドシートで自動的に収集することもできます。有料版では権限設定などの面についてメリットがあり、特にBusiness Standard以上のプランでは「特定の回答に対してのみ通知する」などの利用も可能です。

無料版・Business StarterBusiness Standard・Business Plus
回答の通知通知可能(全件)特定の回答に対してのみ通知も可能
(Googleスプレッドシートの機能と連携)
◆ドキュメント作成編はこちら

Google サイト

Googleサイトはインターネット上でWebページの作成と公開ができるツールです。専用のエディタを利用して作成するため、専門的な知識がなくともホームページを作成することができます。

HTML/CSSを直接編集することはできませんが、動画の埋め込みなどHTMLタグを一部貼り付けて利用することもでき、簡単なホームページを作成したり、有料版の詳細な権限設定を利用して社内ポータルサイトを準備することができます。

 無料版 有料版(Business各プラン)
サイトの共有基本的なアクセス権限設定詳細なアクセス権限設定が可能
◆ドキュメント作成編はこちら

その他の管理機能

これらの様々なアプリケーションに加え、有料版のGoogle Workspaceではユーザー管理、デバイス管理、セキュリティ設定など、様々な規模の組織での利用に耐えうる管理機能が準備されています。

無料版Business StarterBusiness StandardBusiness Plus
アカウントの管理個人による管理詳細な管理が可能
パスワードポリシー運用による対応管理機能でポリシー設定が可能
データの引継ぎ個別に共有・コピーが必要アカウント削除時に引継ぎ可能
デバイス・エンドポイント管理不可基本的な管理高度な管理
監査ログなし基本的なログ高度なログシステムレベルのログ 
Google Vault
サポート体制コミュニティ
フォーラム
24時間対応
(※8)
24時間対応(※8)
優先サポート
※8 メールまたはチャットサポート



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